人工乳腺バッグで乳房再建
乳がんを患う割合は16人に1人
10月はピンクリボン月間で、様々なイベントや運動が各地で行われています。
日本人女性の場合、生涯に乳がんを患う割合は16人に1人だそう。
乳がんは早期発見された場合には治癒することが多く、9割以上が治るとも言われています。
ただし、乳がんの治療は初期の場合には抗がん剤やホルモン剤を使用する方法もありますが、やはり根治するには摘出してしまう場合がまだまだ多いようです。
女性にとって乳房を切除することは身体的にも精神的にも負担が大きく、また、傷あとも気になってしまうものです。
好きな服が着られない、温泉旅行に行くことも気が引ける、など、乳房切除治療を受けた人の悩みは様々です。
人工乳腺バッグ
ピンクリボン月間では、乳がんの早期発見のための検診推奨・啓蒙活動だけにとどまらず、人工乳房や乳房再建術などの治療後のアフターケア・カウンセリングなどのイベントも行われています。
切除した乳房をカバーする方法には、胸の外側に特殊な接着剤を用いて人工皮膚・乳房をつける場合もあります。
実は、豊胸術に用いられる人工乳腺バッグは、この乳房再建に用いることもあります。
乳首が残っている方の場合には、人工乳腺バッグを挿入すればもとのボリュームのある乳房に戻すことができます。
すべて切除してしまった方の場合には、これに人工乳首などをつけたり、自己の皮膚を移植して乳首を作ったりする場合もあります。
体内にバッグを挿入する方法の場合、体の外側に取り付ける方法に比べて見た目も自然で、プールや温泉など水につかっても取れてしまったり色が変わってしまったりという心配がありませんので、近年では人工乳腺バッグでの再建を希望する人が増えてきています。
このように、豊胸術に用いられる人工乳腺バッグは、豊胸目的だけではなく、乳がん患者の方が本来の自分のバストを取り戻すためにも用いられています。
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