これまで行われてきた脂肪吸引はできるだけ取りムラが出ないように、複数の場所を切開して脂肪吸引用のカニューレという管を挿入して皮下脂肪の吸引を行っていましたが、傷跡が増えることや皮膚がたるむことが問題でした。そこで、脂肪をスムーズに吸引できるように超音波で脂肪細胞を破壊するのが超音波式脂肪吸引です。脂肪細胞が破壊されると脂肪がやわらかくなり、吸入できる脂肪の量も増えるうえ、皮膚の引き締め効果も期待できるようになりました。
現在、超音波式脂肪吸引には2種類の方法が用いられています。
体外式超音波吸引法
超音波を体の外側からあてて脂肪を分解する方法です。脂肪を分解した後にカニューレを挿入し脂肪を吸引します。すでに脂肪は分解されてやわらかくなっているため吸引しやすく、より細いカニューレを使用することができます。このことにより、傷跡も小さくて済みます。
体内式超音波吸引法
超音波を体の内側から脂肪を分解する方法です。挿入したカニューレから出る超音波によって、脂肪細胞を分解しながら脂肪を吸引します。
太めのカニューレで行う必要があり、傷が若干大きくなるのと、施術時間が長いのがデメリットです。やけどのリスクもあるため、この方法を行っていないクリニックも多くあります。